CR訴求軸設計書 v1(Phase 1: 土台設計)

対象: B-MyLifeDesign コーチ養成講座 作成日: 2026/04/16
担当: BSM(広告運用・ファネル設計) 撮影: 春日さん(動画CR)
Phase 1: 整合性マップ+セグメント+訴求軸マトリクス

0. 本書の目的と前提

目的: CPA 14,963円(3月最終)→ 目標3,000円の達成に向けたCR設計の土台を固める。LP改善完了後の再出稿で、広告CTR・LP CVRの両方を引き上げるためのCR訴求軸と配信ストック戦略を明確化する。

現状KPIとギャップ

指標現状(3月最終)目標改善の打ち手
CTR0.99%1.5〜3%訴求軸の分離・CR改善(本書のスコープ)
LP CVR4.5%10〜30%LP改善指示書v2実装済み/CRとLPのトーン一致
CPA14,963円3,000円CTR×CVR両輪+配信戦略(毎日配信・1変数テスト)

前提条件

土台設計を先行させる理由: 訴求軸を固めずにCRを量産すると、1変数テストが成立せず「勝ち軸」が判定できない。前代理店の敗因(複数変数同時変更・週末集中配信)を繰り返さないため、入稿前に軸を決め打ちする。

1. ファネル整合性マップ

各ファネル段階で「どこまで表現できるか/どの訴求を担うか」を1枚で整理。Meta審査対象(CR・LP)と対象外(LINE以降)を明確に分け、具体的情報を後ろに移動することで、CRとLPはポリシー準拠×訴求力維持の両立を図る。

段階役割訴求の中心扱える情報(ポリシー観点)審査対象
Meta広告CRスクロール停止
→LP誘導
共感フック+「もっと知りたい」引き金額NG/断定NG/「あなた」最小化/第三者視点/独り言形式対象
オプトLPLINE登録獲得「3days動画レッスンで公開」の好奇心ギャップCRと同じライン。キーワード密度管理。実績は「250名以上」等の抽象化表現のみ対象
LINEステップ配信期待醸成+セミナー誘導Day1-3動画で具体教育+受講生の声+緊急性金額OK/具体数字OK/詳細ストーリーOK対象外
体験セミナー「できる感」体験+個別相談誘導4つの力診断+コーチング体験+勘違い解消全て表現自由対象外
個別相談成約価値積み上げ+アンカリング+分割提示全て表現自由対象外

CR→LP→ステップ配信の訴求連続性

離脱を防ぐには、CR→LP→ステップ配信で「キーワードの糸」が通っていることが必須。以下の骨子を全CRで守る。

連続性の骨子
【CR】共感フック(モヤモヤ/満たされない/両立)+「自己理解×コーチング×ビジネスを6ヶ月で同時習得」の存在を提示
→【LP FV】「自他を輝かせ 心もお金も満たす」で再会
→【LP中盤】「根本から変わる方法があります」/3days動画レッスンで公開
→【LINEステップ】Day1-3で具体解法+受講生の声+セミナー誘導

2. ターゲット層セグメント(CR配信用の再分解)

全体設計書のペルソナを、CR配信で「どの層にどの訴求を当てるか」を決めるために4セグメントに再整理。配信初期はS1+S2で母数を確保し、学習が進んでからS3+S4を投入する。

セグメント設計書対応中心の悩み/欲求顕在度配信優先度
S1: モヤモヤ共感層メインペルソナ仕事・子育て・夫婦関係すべてに満たされない/自分がわからない潜在最優先(学習期の主軸)
S2: 自己実現渇望層サブA(やりがい転換層)今の仕事にやりがいを感じない/人に喜ばれる仕事がしたい/副業・独立に関心準潜在優先(S1と並行)
S3: わかった止まり学習者サブB(学習経験者)本や講座で学んでも実践できない/自信がない/差別化不安顕在寄り中盤投入(スケール期)
S4: コーチ志望顕在層サブB派生未経験からコーチになりたい/スクール比較検討中顕在後期投入(CPA最適化時)
配信初期にS1+S2を選ぶ理由: 顕在層(S3・S4)は母数が少なく、CPM高騰+CPA悪化の原因になりやすい。Metaの学習フェーズを最速で通過させるには、母数の取れる潜在層からスタートし、勝ちCR・勝ちセグメントが見えてから顕在層へ拡張するのが合理的。

3. 訴求軸マトリクス(5軸)

BMLDのUSP3本柱(自己理解×コーチング×ビジネス/わかる→できる/講師の再現性)と差別化構造+セミナークロージングの恐怖喚起構成から、CR訴求軸を5つに集約。各軸は「核となる1文」で何の広告かが伝わる形に定義。

軸設計の考え方(採用/派生/除外)

候補判断理由
A〜E(採用軸)採用ポジティブ4軸(A自己理解/B両立/C できる/D自他貢献)+ネガティブ起点1軸(E現状維持の痛み)のバランス
権威性(アクセンチュア・早稲田・NLP認定)B軸統合単独だと「キラキラ起業家」に見えて共感が切れる。B軸の再現性の裏付けとして使う
メソッド名(NLP/5ステップ/7つの法則)C軸統合具体性を足す横断要素。単独軸にするほどの独立性はない
受講生の声全軸横断素材「〜という声が届いています」形式で全軸のCRに埋め込む素材として扱う
コミュニティ・仲間軸除外単独軸にすると訴求弱い。必要ならPhase 2で素材として部分利用
家族関係改善軸除外パーソナルアトリビューション(配偶者・子育て状況への言及)リスク。ポリシー抵触しやすい
稼ぐ系直接訴求除外マネーメイキング系キーワード密度対策。CRからは排除しD軸で価値を置き換える
A軸: 自己理解起点
「心もお金も満たされない理由は、自己理解の不足かもしれない」
主ターゲット: S1モヤモヤ共感層 / LP接続点: FV共感パート+3days Day1(NLPコーチング思考法)/ 強み: BMLDの最大差別化「自己理解から始める」を直接訴求。競合(稼ぐ系起業塾・資格系スクール)との差が際立つ
B軸: 両立・再現性
「3児子育て×会社員×コーチ業4年。未経験からコーチ業を始めたワーママの現実」
主ターゲット: S1+S2 / LP接続点: 春日さんストーリー+プロフィール / 強み: ターゲットと同じ境遇からの再現性。「私にもできるかも」を最短で作る。権威性と共感の両立
C軸: わかる→できる
「本や講座で学んでも変わらなかった方へ。実践+フィードバックで"できる"まで引き上げる6ヶ月」
主ターゲット: S3学習経験者 / LP接続点: 差別化セクション+3days Day2(5ステップコーチング)/ 強み: 比較検討層の不満(インプット中心の他講座)に刺さる。BMLDの差別化ポイント2を直接訴求
D軸: 自他貢献×生き方
「人の人生に変化を起こしながら、自分も満たされる働き方がある」
主ターゲット: S2+S4 / LP接続点: コンセプト「自他を輝かせ」/ 強み: 「稼ぐ系」訴求を避けつつ、収入面の期待感も内包できる。マネーメイキング隣接案件のキーワード密度対策として安全
E軸: 現状維持の痛み/時間軸
「このまま3年後、5年後も"こんな自分嫌"を繰り返すのか、変え始めるか」
主ターゲット: S1+S3(ポジティブ訴求で動かない動機づけ弱層)/ LP接続点: 共感パート+セミナークロージング(恐怖喚起→CTA)/ 強み: セミナーと訴求連続性あり。独り言形式で書きやすくポリシー抵触リスクが低い / 注意点: 「痛みの映像化」ではなく「過去形の独白」で留める。「〜しないと手遅れ」等の断定は不使用

深度×軸マトリクス(入口の深さ)

同じ軸でも「潜在層に届く浅い入口」と「顕在層を拾う深い入口」で表現を変える。Phase 2でCR案に落とす際の選択肢表。

軸\深度浅い入口(潜在層)中間深い入口(顕在層)
A軸
自己理解
「頑張ってるのに満たされない」独白自己理解ワークの提示「自己理解で軸を作ってから学ぶ」比較訴求
B軸
両立
「土日は家族。それでも何かしたかった」3人子育て×会社員×コーチ4年の現実「ワーママがコーチ業を始めるなら」直接訴求
C軸
できる
「本買って満足で終わった経験」わかる→できるの壁「コーチングスクール比較中の方へ」直接訴求
D軸
自他貢献
「誰かの人生に残る仕事がしたい」自他を輝かせ心もお金も満たす「コーチングで生きるという選択」
E軸
現状維持の痛み
「このままでいいのかな、という独り言」3年後、5年後の自分を想像してみる「変え始めなければ今日と同じ明日が続く」

全軸で使う横断素材(受講生の声)

受講生の声は独立軸にせず、全軸のCRに「〜という方がいます/〜という声が届いています」の第三者視点で埋め込む横断素材として扱う。具体的な数字(月商・契約率・収入)はCRには入れずLINEステップ以降で使う。CRで使えるのは抽象化された変化描写のみ(例:「育休中にコーチになる道を見つけた方」「本や講座で学んでも変わらなかった方が、実践型講座で変化し始めた」)。

4. フォーマット戦略(静止画・動画の役割分担)

フォーマット役割推奨尺/構成向く訴求軸
静止画共感フック+一言提示。低予算時の土台1枚完結 or 2〜3枚カルーセルA軸浅い/B軸浅い/D軸浅い
動画ショートストック運用の中核。寿命が長い15秒。独り言→気づき→CTAA軸/C軸/D軸/E軸(全て浅い〜中間)
動画ロング差し替え直後のブースト要員。疲弊が速いので継続運用はしない30秒。春日さんストーリー+実績提示B軸(両立)/D軸(コンセプト)
動画はすべてインタビュー形式 or 独り言形式で撮影する
視聴者への直接「あなた」呼びかけは、MARSオーディオ層で「個人的特性の断定」としてフラグされるリスクが高い。インタビュー形式(質問者→春日さん回答)または過去形独白(「〜だった私が」「〜と気づいた」)に統一することで、構造的にポリシー抵触リスクを下げる。

5. ポリシー準拠ライン(Phase 2のCR案作成ルール)

コーチング・自己啓発スクールは「マネーメイキング隣接」として、通常案件より厳しめの表現ラインを引く。Phase 2でCR案に落とす際の絶対ルール。

NGライン対応
具体金額(「月商135万円」「契約率70%」「単価110万円」「年収8桁」)全てCR・LPから排除。LINEステップ以降で使う
「あなた」+ネガティブ状態(「育児で疲れているあなたへ」)独り言形式に変換。「あなたの」を削除しても寄り添いは維持可能
保証表現(「必ず」「確実に」「絶対に」「劇的に変わる」)全排除。「〜という方法があります」「〜を実現した方がいます」へ
Before/After暗示(「劇的変化」「完全に変わった」「もう変化しかなかった」)個人感想形に緩和。「自分の中で大きな変化を実感」等
マネーメイキング系キーワード密度(「稼ぐ/稼げない/収入」)CR全体で2〜3回に抑制。使うのはフックとなる冒頭のみ。本文は「成果」「満たす」に変換
個人特性チェックリスト(「こんなあなたは」で悩み列挙)第三者視点に変換。「〜という声が届いています」
OKライン(訴求強度を維持できる表現)
・「自他を輝かせ心もお金も満たす」(ブランドコアコピー。断定形だが主語が抽象)
・「本業×コーチ業のパラレルワーク4年、250名以上の女性の人生に寄りそう」(実績の抽象化表現)
・「未経験から6ヶ月で人生変革を起こすコーチになる」(提供価値の断定、主語なし)
・「〜という声が届いています」(第三者視点による共感導入)

6. Phase 2への橋渡し(今回合意後の次フェーズ)

本書で合意した4軸 × セグメント × フォーマットのマトリクスを元に、Phase 2で以下を量産する。

CR制作の基本スタンス: 最小ストックで出稿→勝ち軸が出てから横展開

新規出稿時は「訴求だけ異なる少数本」で変数を絞って勝ち軸を特定し、勝ちが出てから1変数ずつ横展開するのがMeta広告運用の定石。事前に大量量産すると負け軸の制作コストが無駄になる。月10万スタートの予算規模では、初期本数を絞って学習フェーズを最速で通過させ、勝ちパターンへの集中投資に切り替える方が合理的。

Phase 2で作るもの(初期ストック = 最小構成)

フォーマット本数役割
静止画CRA/B/E軸 × 浅い入口 各1本計3本低予算時の土台。訴求軸の勝ち負けを測る
動画ショート15秒A/B/E軸 × 浅い入口 各1本計3本フォーマット差分テスト。静止画と同じ軸で作り、静止画vs動画の勝ちも判定

初期は計6本のみ。C軸・D軸は勝ち軸特定後のスケール期に投入。動画ロング30秒も勝ち軸決定後のブースト用に温存。

勝ちパターン判定後の追加制作フロー

段階期間の目安追加制作の方針
学習フェーズ配信開始〜7日目追加制作なし。初期6本で勝ち軸判定に専念
勝ち軸特定5〜9日目勝ち軸の1変数展開CRを2〜3本追加制作(コピー差分/フック差分)
勝ち軸の深掘り2〜4週目勝ち軸の深い入口CRを追加(潜在層→顕在層の拡張)。負け軸は停止
スケール期5週目以降C軸・D軸を段階投入。予算拡大に合わせ、動画ロング30秒をブースト用に投入

配信順序(推奨)

CRテスト運用の原則(前代理店の敗因を踏まえた BSM方針)

7. Phase 2進行前に合意したい論点

  1. 5軸(A自己理解/B両立/C わかる→できる/D自他貢献/E現状維持の痛み)でCR設計を進めてよいか。過不足や優先順位の組み替え希望はあるか
  2. 配信初期の主軸をA+B+E(S1モヤモヤ層+S2自己実現渇望層を中心にネガティブ起点で動機づけ弱層も回収)とする方針でよいか
  3. 初期ストック計6本(静止画A/B/E各1+動画ショートA/B/E各1)の最小構成でよいか。勝ち軸が出てから横展開で追加制作する方針に合意できるか
  4. 春日さん撮影(初期は動画ショート3本のみ、インタビュー形式)を最小単位で撮ってもらい、勝ち軸が出てから追加撮影の時間を確保する方針でよいか
  5. ポリシー準拠ラインの水準(マネーメイキング隣接として厳しめ)でよいか。クライアント側のトーン希望と齟齬はないか

上記の合意が取れた段階でPhase 2に進行。Phase 2では個別CR案(コピー・構成・撮影指示書)を本書の軸に従って具体化する。